さて、前回に続き、「質問・お悩み相談」についてです。
<質問・相談>
キャッシュ・フロー計算書で使う英語がわかりやすいです。
<私からの回答・アドバイス>
Cash FlowStatement(英文キャッシュ・フロー計算書)は、日本のフォーマットとほぼ同じですが、次の区分に分けて計算表示されていますね。
1. Operating activities(営業活動キャッシュ・フロー)
2. Investing activities(投資活動キャッシュ・フロー)
3. Financing activities(財務活動キャッシュ・フロー)
それに加えて、次の情報の開示が必要ですね。
• the amount of interest paid(支払利息金額)
• the amount of income taxes paid(法人税支払金額)
• exchanges of major itemsthat did not involve cash(土地と株式との交換、社債と株式との交換など、現金を介さないで交換したもの)
損益計算書は発生主義、収益・費用の発生時点で認識されるため、経営者の意向や考え方によっては歪み、貸借対照表が汚れる場合があります。
世に言う「不正」、今流行りの「不適切会計」というものですね。
一方、キャッシュ・フロー計算書はお金の出入り、動きを算出しているので、歪むリスクが低くいと思います。
キャッシュ・フロー計算書は、私が社会人になった当時は欧米で制度化しつつありましたが、日本では未だ制度化、上場企業への義務化がされていませんでした。
制度化、義務化されたことは、極めて意義のあることだと思っています。
貸借対照表と損益計算書に次ぐ第3の財務諸表です。
正しく作成し、活用していきましょう。
では、また。
(文責/白川耕三: 日本の建設会社に入社したのち、英米系など様々な企業で経理に従事)
プロファイルは、ネクト会計パートナーの最下段を参照下さい。)
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