2017年 明けましておめでとうございます。

先日、民間企業の経理を長年経験されている方から貴重なお話を聞くことができましたので、是非、皆様に紹介させていただきます。

昔、手書きの伝票の時代は、決算の締めにあたり、総勘定元帳の貸借が一致した瞬間に拍手が湧き上がるような、まるでお祭りのようなものだったそうです。

徹夜で決算を締めて、翌朝のコンピューターのアウトプット(計算結果が出るまで3時間かかる)とそろばんの結果が合えば無事終了!(そろばんが正でした。)皆で早朝の銭湯に行き、風呂上がりに朝食をビールを飲みつつ取り、会社に少しだけ戻ってから、午後は帰宅してぶっ倒れていたとか。

大学卒の何も実務ができない若手は、商業高校卒業のそろばんの達人のお姉様に、ビシビシと鍛えられて育てていただくという人材育成システムがあったそうです。上司はそれを長い目で見ていて、若手には実際に現場をやらせて、失敗させて、それを先輩お姉様に指導させて、じっくり育てていたんです。

一方、若い女性を徹夜させるときは、上司が家族にきちんと電話したり、深夜に家まで送っていったり、既婚者の部下の家に泊めさせたり、と良き大家族の雰囲気だったそうな。部署内での結婚も多かったんでしょうね。

「昔の経理ってやつはさ・・・」という大先輩は、こんな経験をされています。今は事情は大分異なりますが、職場がちょっと殺伐としすぎていないかなあと思い、このブログを通して、私が若手経理担当者に伝えることができることを書いていこうと思いました。

ではまた。
(分責:石野勝己)