こんにちは。

 

日本の建設会社に入社してからはや35年、英米系など様々な企業で経理に従事してきた白川耕三です。(プロファイルは、ネクト会計パートナーの最下段を参照下さい。)

 

今回のテーマは、「現金出納」についてです。

大切なことは、「現金出納は、原則無しにしましょう。」ということです。

 

現金は、盗難、不正のリスクがあり、内部統制の方法もやっかいなプロセスですので、原則として現金の取扱いはしないこととして、請求書扱い又は個人立替精算扱いとしましょう。

請求書扱いができず、高額な場合は、仮払精算扱いとしましょう。

 

もし止むを得ず現金出納が必要な場合は、次の作業を励行しましょう。

入出金の都度現金出納簿に記帳し、一日の終わりに現金残高金種表作成し、帳簿残高と現金残高との照合確認を行い、上長又は他の人に確認を受け、現金は金庫に保管しましょう。

毎月末、最低でも年度末に残金を銀行に預け入れ、翌月初めに改めて預金引出、現金残高充当しましょう。

 

個人立替精算は、会社が振込に使用している銀行口座と同銀行同支店に銀行口座を強制的に開設してもらいましょう。

振込手数料は不要になるので、日々少量の精算処理と振込が可能になります。

これも、業務の平準化の一方策ですね。

 

因みに、会社は給与支払口座を強制することはできませんが、経費精算口座は強制できます。

導入を検討されては、如何でしょうか?

 

では、また。

(文責:白川耕三)