こんにちは。
日本の建設会社に入社してからはや35年、英米系など様々な企業で経理に従事してきた白川耕三です。(プロファイルは、ネクト会計パートナーの最下段を参照下さい。)
今回のテーマは、「売掛金」についてです。
大切なことは、「販売部門との役割分担を明確にして、互いに協力して回収しましょう。」ということです。
掛け売りするかどうか、掛け売りする場合にどのような条件で掛け売りするか、設定した条件通りに回収する責任は、販売部門にあります。経理部ではありません。
経理部門の責任は、販売部門への情報提供です。例えば、期日到来予定の大口売掛金の事前通知をしたり、売掛金の長期滞留リスト(エイジング・リスト)を作成して、未収状況の日次、週次、月次等の定期的な情報提供です。
経理部門は販売部門を積極的に支援して、早期回収に努めると共に、やむを得ない場合は早期に貸倒処理しましょう。
滞留先や貸倒先との取引は、前受金、代金引換に変更しましょう。
回収消込は極めて重要な業務なので、確実に行いましょう。
顧客から複数の債権をまとめて回収して個々の請求書との突合ができない場合は、必ず販売部門から顧客にどの請求書分なのか、そして場合によっては送金手数料の控除額かを確認してもらい、個々の債権を請求書単位で確実に消込みましょう。
いい加減なデタラメな消込みは、顧客との債権債務の確認が請求書単位でできず、顧客からの信頼を失います。
取引先からの残高確認依頼書を受け取り、その内訳明細がいい加減でデタラメな場合は、皆さんはその取引先をどう思いますか?
「いい加減なデタラメな会社だな~。」と思いませんか?
きちっとした残高確認書を出せるよう日々確実な消込を行い、顧客の信頼をけっして失うことのないよう、業務に当たりましょう。
では、また。
(文責:白川耕三)
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